北穂高岳に登るには、登山口上高地から横尾経由で涸沢に入るルートが一般的です。
涸沢からの登山ルートは季節によって変わります。
特別な装備なしで登ることができる夏山ルートは、例年7月上旬~10月中旬頃に利用できますが、積雪状況によって変わりますので事前にご確認ください。
残雪期および積雪期の北穂沢ルートは特別な装備と技術が必要です。はじめて雪の上を歩く方にはおすすめできません。

無計画な登山や不注意な行動は、遭難の危険につながります。
どういうところなのか?どういう計画や準備、持ち物が必要なのか?
インターネットの情報だけでなく、信頼のおけるガイドブックや正確な地図を元に無理のない計画を立ててください。
また、登山届の提出や山岳保険の加入もお忘れなく。

南稜ルート(夏山ルート)
7月~10月中旬(無積雪期)

はじめて北穂高岳に登る方は、涸沢からの南稜ルート往復をおすすめします。大キレット方面、涸沢岳方面の縦走は上級者向きのコースです。

●コースタイム
上高地→(3時間)→横尾
横尾→(1時間10分)→本谷橋→(2時間)→涸沢
涸沢→(3時間10分)→北穂高岳
*北穂高小屋は、北穂高岳頂上直下(大キレット側)にあります

北穂沢ルート
4月~6月(残雪期)

この時期の北穂高岳は雪の上をはじめて歩く方にはおすすめできません。装備はピッケル、アイゼンなどが必要です。アイゼンは、できれば前爪付12本のものをお使いください。ピッケルで滑落停止などの練習をするなど、充分準備をしてから入山してください。また雪崩や落石にも十分注意してください。(雪の上を滑る落石は、音もしないので上部には常に注意が必要です)

●コースタイム
上高地→(3時間)→横尾
横尾→(1時間10分)→本谷橋→(2時間)→涸沢
涸沢→(3時間~4時間15分)→北穂高岳
*北穂高小屋は、北穂高岳頂上直下(大キレット側)にあります

北穂沢ルート
10月下旬~11月初旬(積雪期)

積雪状況により、ルート・装備が変わります。
ルートの状況は、山小屋直通電話(090-1422-8886)にてご連絡ください。