眺望が魅力の北穂高岳。北穂から見える東西南北の山を北穂OBの山岳カメラマン、渡辺幸雄氏の写真と解説でお楽しみください。
360°の大パノラマ、北穂高岳。
北穂高小屋とも縁が深い山岳画家の牧潤一氏(故人)曰く、「
(北方)
北穂高岳からの槍ヶ岳(8月上旬、08:00)
北穂高岳を代表する展望が槍ヶ岳の眺め。
(東方)
北穂高小屋テラスからの日の出と常念岳(8月中旬、05:00)
常念岳の真上から朝日が昇るのは8月中旬。
(南方)
北穂高岳から見る前穂高岳と奥穂高岳(8月中旬、08:00)
左が前穂高岳、右が奥穂高岳、手前にはテント場の南稜テラス。
北穂高岳のキャンプ指定地は涸沢からのルート途中にある北穂南稜テラス。テント人気の昨今だが、トイレや水の補給に北穂高小屋まで約10分強足を運ばなければならず、穴場的なテント場である。
奥穂高岳などが間近に見られ景色が素晴らしいだけに個人的にはお勧めなのだが。
(西方)
北穂高小屋から望む夕日と雲海の笠ヶ岳(10月中旬、17:00)
10月も中旬になると夕日は加賀の白山に沈むようになる。蒲田川に雲海が入り、奥には奥飛騨の名峰・笠ヶ岳が雄大な山容を横たえている。残照が雲を赤く染め抜き、一日の終わりを遂げようとしている。年に数えるくらいしかない、絶好の機会に巡り会えたことが嬉しい。
(トップページメイン写真)
北穂高岳より朝の雲海に浮かぶ槍ヶ岳(8月下旬、05:30)
朝、目が覚め窓の外を覗いてみると雲海が広がっている。
渡辺幸雄/山岳カメラマン
1965年埼玉県越谷市生まれ。東京綜合写真専門学校を卒業後、北穂高小屋勤務を経てフリー。 「山と溪谷」「岳人」などの山岳雑誌で活躍中。北アルプスやネパール・ヒマラヤなど国内外で撮影活動を行っている。著書に「アルペンガイド 槍・穂高連峰」(山と溪谷社刊)などがある。(社)日本写真家協会会員。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。