登山道状況
こんにちは、北穂高小屋です。
北穂高小屋公式Instagramにも投稿しましたが、涸沢〜北穂までのルートは、北穂沢直登ルートから南稜ルートに変わりました。
しかし、まだ残雪もあり危険な箇所も多く、前爪付きアイゼン、ピッケルなどの装備や技術も必要ですので、今月下旬までは慎重な計画をお願いします。
今月も北アルプス南部では、滑落事故や行動不能などの遭難が多発しています。いずれも夏山と同じだろうと思って来てしまった結果です。
◉ご注意◉
6月は融雪も進み次第に夏道も出てきますが、硬い雪の層が出てくる時期でもあり、残雪のコンディションも悪くなりがちです。滑落事故が多くなるのもこの時期です。
先日も登っては来られたものの下山できなくなった登山者の方がおられ、やむなくスタッフ同行し、なんとか下山していただきました。(毎年こうした事例があります)
夏道も完全には出きっていない今の時期の登山は、リスクを伴います。北穂沢の直登ルートの状況が危険な為、少しでも安全にお越しいただけるようにと、例年より少し早めに南稜ルートに切り替えましたが、まだ雪は沢山残っています。必ず、12本爪アイゼンとピッケルをご持参の上、今一度、ご自身の技量に見合った登山計画をお願いいたします。
なお、マーキングや雪のステップは、1日雨が降ればすぐに状態が悪くなります。あくまで補助的なものとお考えください。