山の画家 足立源一郎
こんにちは、北穂高小屋です。
8月末のノロノロ台風に気を揉んでいるうちに、気が付けば9月に入っていました。
長野県立美術館にて開催中の「山の画家 足立源一郎」のお知らせです。
2024年7月20日~9月24日 長野県立美術館1階交流スペース内オープンギャラリー 観覧料:無料
日本の代表的な山岳画家、足立源一郎氏(1889~1973)は現場での制作にこだわった画家でした。とりわけ滝谷の岩場に魅せられ、北穂高小屋にも何度も滞在されました。初代主人の小山義治や弟の章は、足立先生を岩場に案内したり画材を運んだり、時には制作中の安全を確保するため、ザイルでビレイしたりと協力し、親交を深めたとのことです。その影響で義治も滝谷の岩場を描くようになり、晩年まで数多くの作品を描きました。また、北穂高小屋のマークの元となるデザインは足立先生によるもので、それを義治がアレンジしたものが現在の北穂マークとなっています。このように北穂高小屋にとっても特別な方でありました。
今回の「山の画家 足立源一郎」はスケッチの他、足立先生の登山道具や絵画道具も展示され、「現場主義」の画家であり「登山家」でもあった姿を紹介するという企画です。当時の山小屋のマッチ箱のラベルコレクションも必見です。また「足立と北穂高小屋の小山兄弟」というコラムも作っていただきました。
長野市に行かれる折には是非お立ち寄り下さい。善光寺も近くです。